アナタと私と貴方
友人の車内で流れる、名前もしらない曲のワンフレーズ
もっと 確かめたい 香りさ
力強く、優しく綺麗な声。それが妙に耳に残った。
そんな夢を、ある日に見ました。
普段は寝ても夢を見る事なんてほとんどなくて、見たとしても数時間もすれば忘れてしまう。
でもその夢はなぜか時間が経つにつれて鮮やかになっていった。
鮮やかになるに連れてわかってくる。どんどんある日の出来事と辻褄が合ってくる。これは実際にあった出来事なんだろうな。
それが確信に変わるまで、そんなに時間はかからなかった。
故郷を離れた友人がラブライブ!を追ってたことを初めて知った事。そいつは花丸ちゃんという子がかわいいと言ってた事。初めて対人で面と向かってラブライブ!の話をした事。
Aqoursを追うか問われた事。
思えば不思議だった。津島善子をいつの間にか好きになってた事。そのきっかけが思い出せなかった事。好きな理由が見つからなかった事。
時に私は、本当に善子を好きなのか悩んだ事もありました。
きっかけを探しても見つからなくて、理由が言葉にならなくて、他人と自分の向き合い方を比較して……なにか答えが出てくるはずもなく、
でも、まさかきっかけが、私がラブライブ!サンシャイン!!に興味を持つ前の出来事だったなんて…………
しかも、それを思い出した理由が夢って…w
そんな何気ないきっかけからでも、好きな理由が見つからなくても、今までその子を好きである事は変わりませんでした。不思議なものです
好きな理由を探すのに、随分と時間がかかりました……
実は周りをよく見えていたり、それゆえちょっぴり気にしいだったり、周りの空気を見てあえて堕天してみたり、友のために涙を流せるほど情に厚かったり、受け入れてくれた場所を人一倍大切に思っていたり、周りの不幸を自分のせいにしたり……
不幸であることを「ヨハネ」として受け入れて、前を向いてきたこと
そんな優しさと強さ、そして時々垣間見せる弱さにも惹かれてたり。
やっぱり津島善子ちゃんが好きだった。好きな理由を自覚して、スッキリした。やっぱり間違ってなんてなかったんだと。
同時に、くだらない悩みだったコトにも気づいた。
答えはなにも変わってなんかないから。
なぜなら最初から答えはあったから、
それは揺らいでもかわらなかったから。
ただ、そのくだらない事から得られたこともある。
少しは自分を信じてみてもいいのかも知れないと思えたこと。
決して無意味ではなかったこと。
こういう事を見出して、意味を持たせていくのも悪くないかもしれないと思えたこと。
はじまったときの ときめきずっとだいじにね
その時は本当になんてことのないきっかけだった……はずだ。
だから忘れてしまっていたんだろう?単なる偶然じゃないか?
でも、それがきっかけで、今まで繋がったものが確かにあったわけだ。
その時はなんてことない出来事でも、振り返ってみると、それは確かに大事な一瞬だった訳だから。
あの曲が、「待ってて愛のうた」が流れてなかったら、こんな話にならなかったかもしれない。
あの問いかけがなければ、俺はラブライブ!サンシャイン!!を追ってないかもしれない。
追いたいと思うが為に、自分の現状を見て、悲しくなることもなかったかもしれない。
求めるが故に、求めるために変えたいものが出来てしまった。それは変えられるが、変えてはいけないものだと分かってしまった……
余計なことを知ることなく、ゲームだけが趣味の日常を生きていけたかもしれない……
でも、余計なこともまた、私が少しだけ前を向けるきっかけになってくれた。
視点を変えれば、違う答えが見つかるかもしれない。と私に思わせてくれたアナタがいたから。
いつの間にか、津島善子への“好き“は“憧れ“になったのかもしれない。順序はバラバラなんですけどね。
でも、それを単なる偶然だと認めたくない……認めない。それが大事なことだって知ったから、教えてもらったから。
だから、津島善子を好きになるきっかけをくれた貴方に、津島善子に命を吹き込んでくれた貴方に、伝えたい一言もできた……
でもそれを伝える時は今じゃないように感じる。
最高の会場で、最高に楽しんで、顔も声も知らないたくさんのオタクの想いのヒトカケラとして、それを伝えてみたい。
とりあえず今日はHappy Birthdayとだけ、伝えておこう☺︎